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學びの特色とカリキュラム

本ページに掲載の內容は2022年度入學生向けの情報です。

CURRICULUM 學びの特色とカリキュラム

法學教育の“原點”と挑戦

法學部の「法學科」。近年、ユニークな名前の學部や學科が多くの大學で増えているなか、時代に逆行するかのように地味な名前です。「堅苦しそう」「難しそう」というイメージを持つ方も多いでしょう。たしかに、法學は簡単な學問ではありません。長い歴史と確たる體系をもつ學問ですが、その魅力や大切さをわかりやすく伝えることさえ容易ではありません。そのためでしょうか、法學部は「卒業後に“潰しが効く”から損がない」「資格試験に強い」「有名企業に就職しやすい」という表層的評価が先行し、それらが法學部や法學の“魅力”かのように訴える聲をよく聞きます。私たちも、卒業生が資格試験に合格したり有名企業に就職したりすることを喜び、それらの目標の追求をサポートすることは大切であると考えています。しかし同時に、そのような表層的で短期的なゴールの達成が法學の真の目的や大切さでないことも事実です。
法學は、いつも明るい話題でその場を盛り上げてくれる人気者でもなければ、いつもあなたの望みを葉えてくれるスーパーマンでもありません。その意味では、法學はたしかに地味な存在です。しかし、あなたがこの先の長い時間を生きていくこと、多くの大切な人々と出會うこと、仕事を持ち何かを実現すること、それらすべてのプロセスにおいて、法學は「一生付き合える誠実な友人」として寄り添います。あなたとあなたが大切に想う他者を思い遣り、「正義」を探求し実現する存在であること。私たちはこのような法學の“原點”に回帰し、“これから”を生きていく學生と共に歩んでいく法學教育を実踐します。

お互いが向き合う法學教育ー「法學」修得に必要な“足腰”を鍛えるー

法學の基礎は、法律用語や法概念などの「言葉」を知ること、條文や判決文の読み方を知ること、法體系や裁判の仕組みなど「法學の基本構造」を知ることにあります。1年次前期の必修講義科目「法學入門」は、科目の目的に応じた適切な規模で開講され、擔當教員が會議を重ねて毎年作成する「共通試験」の実施により、知識習得の確認が統一して行われます。また、1年次前期の演習科目「導入演習」は1クラス10名程度で開講され、「読む?書く?調べる?話す」の技能を重視した基礎トレーニングが行われます。討論?発表など法學のみを偏重しない「學力」の基礎も養成し、AOYAMA LAWの4年間を共に送る仲間だけでなく、身近に質問?相談できる教員とのつながりを得る機會にもなります。
これらの基礎的學習を並行して、「民法入門」「刑事法入門」「民事裁判入門」などの必修講義科目を1?2年次に受講することにより、「法學」の修得に必要な“足腰”を徹底して鍛えます。また、基礎的?入門的學習とあわせて、講義科目「現代社會と法」では稅法、経済法、知的財産法、労働法、國際法などの先端分野に觸れることになるため、1年次の早い段階から學びの関心分野を広げたり4年間の學習計畫を立てたりすることも可能となります。さらに、2年次には演習科目「法學基礎演習」が開講され、學生による発表を中心とした雙方向學修で基本科目の理解を深めることもできます。

“急がば回れ”の法學教育ー寄り道こそ近道ー

法學部を志望する皆さんのなかには、「司法試験や公務員試験を受験したい」「ビジネスの現場で役立つ法律知識を身につけたい」という意欲をもち、目標へ一直線に進んでいきたいと考える方もいるでしょう。そして、そのような意欲が強い方ほど、「そもそも法とは何かを考える」「各國の法體系を知る」「法が現在の姿になるまでの歴史を知る」などということが、自分の目標と無関係で意味がない“寄り道”であると考えるでしょう。しかし、そのような考え方で取り組む法學の學修は、“寄り道”どころか“行き止まり”へ追い込んでしまうのです。
法學の學修は建築作業に似ています。大きく立派で個性的なデザインのビルが都市に林立しているように、法學の學修內容やそれを活かす道は一人ひとりで違いますが、法學の學修と建築作業に共通することは、構造設計や測量、基礎工事という手間のかかる作業を必要とすることです。どのような土壌でビルを建てようとしているのか、どのような構造とデザインをもつビルとなるのか、そのビルの建築に必要な工事は何か。このような事柄の理解を欠いたまま建築作業を始めれば、ビルは完成前に倒壊し、建築中止を余儀なくされるでしょう。
1年次の基礎科目として位置づけ直した法哲學や比較法、法史、現代社會の法課題という科目?分野は、法學の學修における構造設計や測量、基礎工事に當たるものです。AOYAMA LAWの法學科は、學生一人ひとりが確かな歩みで目標を達成できるよう、法の基礎や構造?成り立ちをよく理解し、法學の奧深さと幅広さを知ることから出発することを大切にしています。

大樹を育む法學教育ー多様性を尊ぶ法學ー

AOYAMA LAWの法學科で開講される専門科目は、ビジネス、公共、國際の法分野を中心に多岐にわたります。たとえば、ビジネス関係では商取引法、保険法、金融商品取引法、企業法務、公共関係では行政法、社會保障法、環境法、地方自治論、國際関係では國際法、國際私法、國際経済法、國際労働法、國際民事訴訟法、國際刑事法など、さらに外國法については英米仏獨中の科目など、ここではすべてを列挙できないほど多くの選択肢があります。また、知識や思考技術を修得するだけでなく、法律関係の専門文書を書く技能を身につける科目も多數開講されます。
大樹がやがて豊かな花を咲かせ実を結ぶように、AOYAMA LAWの法學科における學修は、3?4年次開講の「演習(ゼミ)」の活動を通して結実します。基礎法科目から専門科目まで、すべての法分野のゼミが開講されており、2年間を通じて同じ擔當教員の下で學修します。調査研究の報告、ディベートやディスカッションを行うゼミのほか、模擬裁判や法廷劇を行うゼミもあり、ゼミの活動內容は擔當教員と學生が共に作り上げるユニークなものばかりです。また、4年次では卒業論文の執筆が必須となっており、擔當教員の指導の下、先行研究を調査?検討して論文を書くというプロセスは、専攻分野に関する深い理解の獲得だけでなく、「読む?書く?調べる?考える」の技能を高めることとなります。さらに、2年間という學生主體のゼミ活動を通して、學年の違いを越えた獨特のコミュニティが形成され、大學時代と卒業後の生活を豊かにする大きな財産となります。

COURSE MODEL 履修モデル

ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

MOVIES 模擬授業

  • 國際私法入門ダイジェスト 「越境する生活と法」
  • 稅法ゼミとは? ゼミ3年生による判例研究の発表 全體説明
  • 稅法ゼミとは? ゼミ3年生による判例研究の発表 判例研究①

COURSE FEATURES 主要科目の特長

経済法A?B

「読んで、書いて、覚えて、考える」。高校までの學びでは、授業や自習を通じて、このような學びのプロセスを繰り返してきたでしょう。大學における學びのプロセスも基本的には同じですが、高校までとは大きく異なることとして、専門科目の授業は週1回?90分、授業の多くが教員の説明?解説を聞く『講義』で行われ、「考える」時間が意外と限られていることがあります。そして、「考える」時間の少なさは、専門科目の理解をやや難しいものとし、教科書や教員の話を「覚えて」試験答案やレポートに吐き出すだけのつまらない(身につかない)時間を繰り返すおそれさえも生じます。この授業科目は、『単位を取るだけで知的収穫が何もないまま過ぎゆく學生時代』に陥ることを防ぎ、教員と學生が大學本來の學びに一緒に取り組む授業として設計されています。

大學本來の學びは、『知識を用いて考え、答えを出し、その理由を説明できる』能力を身につけ伸ばすことにあり、知識獲得はその準備であり結果でもあります。法學部の場合、法律を學ぶことは、條文や教科書の説明を覚えることではなく、抽象的な法規範(ルール)を具體的な事例に適用し、法律上の考え方?答えを導き出すスキルを獲得することです。そのため、事例に結び付けた學習の時間を確保することが不可欠であり、この授業科目はそのような「考える」時間を従來の『講義』の中心に位置付けています。実際の授業の流れは、1つのテーマに授業2回?180分を割り當て、初回は事例検討のグループワークと質疑応答、第2回は検討結果の確認?解説、テーマに関する法規範(ルール)の基本?応用説明で進みます。
(擔當教員:岡田直己教授)

科目名 特長
ビジネス法入門 現代社會における企業の多彩な活動を踏まえて、ビジネスにかかわる多様な法律問題を概観する。法務部に勤務する企業內弁護士などのゲストを招く。
法と経済 経済環境の変化に伴い、企業を取り巻く法律などのルールはめまぐるしく変化している。このような環境を読み解き、その背景を理解するために、法律を経済學の観點から理解するための基礎を養う。
企業法務 企業には様々なリスクがあるが、ここではリーガルリスクを中心に、契約管理、擔保管理、個人情報管理、內部統制、企業のリスク管理、営業法務、販売法務、製造法務、環境法務及び國際法務に大別し、その規制構造や対応すべき諸問題を講義する。
銀行取引法 銀行取引について、預金取引、貸付取引、手形?小切手の利用、內國為替について講義し、最後に最近の重要判例を取り扱う。
消費者法 消費者取引に関する法制を中心に、消費者法の歴史、現況、課題を學ぶ。特に1990年代以降の「21世紀型消費者政策」の形成と展開にかかわる立法動向に焦點をあてる。
地方自治法 日本の地方自治法制を概説する講義である。受講者が將來、この講義において習得した知識に基づいて、地方自治行政にかかわる諸問題を自ら解決することができるようになることが目標である。
社會保障法 社會保障法の立法と解釈を導く基本原理について説明できること。社會保障制度全般および各制度の理念、概要について説明できること。各制度における基本的な法律関係について説明できること。この三點を基本の柱とする。
法曹入門 法曹全體を俯瞰し、「法曹とは」「法曹と隣接法曹」「法曹になるために」「國民の司法への參加」「弁護士という職業」「裁判官という職業」「検察官という職業」という內容で構成される。
現代法実務論 「法曹入門」をうけて、弁護士と隣接法曹の実務をその內容とし、家事事件、労働者保護、企業法務、消費者保護、刑事事件といったように法実務の実際を俯瞰していく。現役の弁護士など実務家をゲストに招く。
法學ライティングBasic 法律答案や法學論文を書くための基礎になる、アカデミック?ライティングを學ぶ。受講者は実際に文章を書き、見直すことを繰り返し、論理的で実用的な文章を書く力を養う。

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